ヒーターのタイプ


 IHクッキングヒーターの加熱器は、オールメタル対応のIH、普通のIH、ラジエントヒーターの 3種類があり、それらを組み合わせて2口か3口にしています。

 IHの仕組みは「仕組み・原理」で述べた通り ですが、オールメタル対応のIHは普通のIHと異なり、銅やアルミの鍋も使えます。今まで ガスコンロで使っていた鍋が使えるのが良い所です。
しかし残念ながら、使えますが効率は良くありません。火力が半分程度に落ちてしまうことも あります。
また軽いアルミ鍋を使うと、鍋が浮いて動いてしまう場合もあります。(参考:独立行政法人 国民生活センター報告 IHクッキングヒーターの安全性と加熱性能(PDF 782kB)の11〜12ページ)
便利なオールメタルですが、普通のIHに比べて機器の価格がだいぶ上がってしまいますので、 これらを考えた上で検討して下さい。
また火力も1.5kWから3kWまであります。一般的な高火力ガスコンロの火力がIHの2kW相当ですので、 2kW以上あれば一般的には困りません。湯沸しをより短時間で済ませたい場合には3kWが便利です。
 ラジエントヒーターは、昔からある電熱線のような方式です。渦巻き状の金属に電気を 流す事で金属自身が熱を発し、上に置いた鍋を加熱します。
IHとは全く異なり、直火に近い加熱方式ですので、ほとんどどんな鍋でも過熱でき、 海苔をあぶることさえできます。
ただし、IHの様な高火力は期待できず、グリルを使っている場合には使えません。

 良く悩むのは、オールメタル対応IHにするか、普通のIHにするのかの選択でしょう。
どうしても使いたい銅やアルミの鍋があるなら、オールメタルにするしかありません。
そうでなければ、今はごく普通にIH対応鍋が売られていますので、オールメタルとの差額を 考えて、鍋を買い替えてしまうのも一つの手です。