安全への反対意見


 ガスコンロ側は、IHクッキングヒーターであっても発火する事はあり、また各種安全装置は 今のガスコンロにも備わっていると訴えています。

 まず発火については、ガスコンロ側の言う通りであり、不適切な使い方をした場合には 発火する可能性があります。
IHクッキングヒーター自身は火を使いませんので、紙を近づけても燃え移りようがないのですが、 例えば温度制御が正しく行えない状態で鍋を加熱し、油を注いだ場合、油が発火します。
 詳細については、「安全性について」のページの中の 「発煙・発火するケース」をご覧下さい。

 安全機能についても、最近のガスコンロには、立ち消え安全装置、切り忘れ防止、鍋なし検知、 チャイルドロックなど、IHクッキングヒーターと同様の安全装置が付いている物が 出てきました。

 それ以外にも、火を使うガスコンロには既に長い間に根付いた常識観があります。 技術面ではなく意識面において、お年寄りなどには、火が有った方がかえって安全という 意見もあります。

 しかし、例えば火災保険では、オール電化にすれば掛け金が割引される保険会社さえあります。 また、やはり火は鍋だけでなく周囲も熱くし、火に近づくものを燃やしてしまいます。
IHクッキングヒーターの普及率はまだ低い(=国内流通数量がガスコンロより遥かに少ない) ので、単純な比較はできませんが、ガスコンロを原因とする火災件数が後を絶たないことから、 一般的にはガスコンロの方が火事が起きる可能性が高いという事になるかと思います。