油の少飛散への反対意見
ガスコンロ側は、上昇気流が発生するから、油煙を効率よく屋外に排出できると
訴えています。
IHクッキングヒーターとガスコンロで、料理内容が同じであれば油煙の発生量は同じはず
ですから、後はその油がどこに飛んでいくかが問題です。
ガスコンロでは上昇気流が発生するため、油煙がこの気流に乗って換気扇に誘導され
そのまま屋外に排出されるため、床や壁面には飛散しにくくなります。
一方IHクッキングヒーターでは上昇気流がないので、油煙が換気扇に誘導されにくく、
室内に留まってしまいます。結果として換気扇は汚れず、その分室内が汚れます。
これに関しては、ガスコンロ側の言う通りであると考えます。
換気扇のメーカでは、上昇気流不足を補う機能を付加したIH対応換気扇を発売しています。
IH機器メーカ側も承知している様子で、「スイッチ連動型換気扇」と称してIH機器のカタログに
IH対応換気扇が掲載されている場合もあります。
ただ、実際にガスコンロからIHクッキングヒーターに切り換えた利用者の意見として、
理屈は良く判らないが、換気扇が汚れにくくなり、部屋が油で汚れたという様子もなさそう
ですので、どこまで気にするかの話かもしれません。
私自身は、10年間住んだアパートのキッチンはシーズヒーター=電気式であり、換気扇も
一般的なものでしたが、部屋が油で汚れやすくなったという自覚はありません。
しかし、前述の通り油煙の問題はあると考え、今回のIHクッキングヒーター導入時に、
上昇気流不足対策が施されたIH対応換気扇にしました。